会社案内作成のトレンド。最新デザインで差をつける方法

会社案内作成のトレンド。最新デザインで差をつける方法

会社案内作成見本
 
現在は90%以上の企業がWebサイトを持つ(総務省HPより)時代。
紙媒体である「会社案内」の作成方法や役割も以前とは変わってきています。
 
つまりトレンド変化。
 
会社案内の作成にもトレンドがあるんです。最新デザインのトレンドを取り入れることで、「会社案内ってこういう使い方があるんだ」という視点の幅が広がると思います。
 
この記事では、最近の会社案内作成のトレンドを解説します。
コロナ禍を経て一層DX化が進むなか、紙媒体の持つ強みや会社案内に期待されることも変化しています。
 
実践的なポイントや事例をご覧いただくことで、他社とはひと味違った会社案内作成が可能になります。最適なアプローチを理解して、みなさまの会社の魅力を最大限に引き出しましょう!

会社案内作成にもトレンドってあるの?

さてさて。そもそも会社案内にもトレンドってあるのでしょうか。
会社案内はビジョンや価値観、事業内容を伝えるツールで、トレンドと言ってもピンとこない・・・。

実は会社案内にも押さえておきたいトレンドがあります。
 
例えば昨今のDX化。
DXといえるかわかりませんが、企業のマーケティングツールはどんどんデジタル化しています。
そのなかでSNSや動画視聴を中心とするコミュニケーションの変化で、ミニマリズム的なニーズが会社案内にもあります。文字数はとにかく減らしたい、でも内容は届けたいというニーズ。
 
またコロナ禍以降のZOOMミーティングの一般化。
会社案内をオンラインで使いたいというニーズが増えました。
でも印刷物としても使いたい。物理的媒体とデジタルとの両方での最適化が不可欠だったり。。
 
また、会社案内ではなく採用パンフレット(リクルートブック)ですが、読み手のターゲットが学生や中途採用者だけでなく、ご家族まで広がりつつあります。
売り手市場で人材獲得が難しい時代に知名度のない中小企業においては、採用者本人だけでなく親御様も含めて安心感を伝える必要が出てきています。
 
弊社では多くの会社案内やリクルートパンフレット制作に携わっていますが、社会のトレンドの変化によって、会社案内の役割も変わっていることを肌で感じています。
そしてそのニーズに応えるべく仕様や内容を変えて作成しています。

紙媒体は必要ない?
いえいえ紙だからこそできることがあります。

会社案内パンフレットを読む人のイラスト
 
紙媒体不要論。これも長く言われています。
しかし実はIT化が進む昨今からこそ、紙媒体が見直されています。
 
大きな理由として「ITとは違うアプローチができる」「紙のブランディング適正」の2点があげられます。
 
まずマーケティングの観点で考えると、ITの活用は重要になるのは当然ですが、情報が氾濫しすぎています。
みなさんはメルマガやネット広告、SNSをどこまで見ていますか?
おそらくほとんど見ていないはずです。
しかもネット広告量はコストが安いこともあり、物量の多さが紙媒体の比ではありません。「顧客に届く」という視点から、紙のような物理的特徴を利用したマーケティングが重宝されるケースが多々あります。
 
また「ブランディングに有効」なのが紙媒体。
用紙の質感や自由なデザインができます。アートとしてまで昇華することができる紙媒体はブランディングツールに向いています。
 
これらの特性を活かした成功例あげるとスポーツ・アパレルブランドのアシックス。
紙媒体を使ったマーケティングで成功しています。
 
アシックスはウオーキングシューズ誕生40周年に合わせて、ロイヤルカスタマー7000人にリッチなパンフレット等ブランディングツールをDMとして送付しました。
「リッチな紙媒体」がポイントです。
このDMの結果、受け取った相手のうち、17.5%が1カ月以内に店舗を訪れ、しかも商品を購入ました。
 
このように紙媒体は最新のマーケティングトレンドでも注目されています。

普遍性とトレンド両方のツボを抑えること。
それが会社案内作成のマーケティング効果を高める

さて話を会社案内作成のトレンドに戻します。
会社案内には普遍的ともいえる基本的なページ構成(ページごとの流れ)があります。
 
例えば表紙をめくると多くの会社案内で「理念やビジョン」または「代表あいさつ」が掲載されているはずです。
その次に「ビジネスモデルページ」や「事業紹介」が来て「会社組織の紹介」と続くのが一般的。
会社案内構成要素
 
これらのページ構成は現在も変わっていません。
紙媒体として読み手が読みやすく、情報をインプットしやすい流れになっています。
 
このような普遍的な会社案内作成のポイントと、最新のトレンドを上手に組み合わせることが大切です。
 
例えば昨今は「テキスト分量を減らす」傾向にあります。
もう少し情報を伝えたい場合は、QRコードを付けてWebや動画に誘導するなど、インタラクティブなコンテンツを含める必要があります。インタラクティブにすることで顧客とのコミュニケーションが活発になり、より興味を引きつけることができます。
 
会社のマーケティングツールは増えています。
インタラクティブというキーワードは会社案内作成のトレンドの1つ。役割分担を明確にし、他媒体と総合的に顧客接点を増やすことで会社案内は単なる情報提供から、強力なマーケティングツールになります。顧客の心をつかみ、長い関係を築くために役立つでしょう。

会社案内作成の最近のトレンドは?

さて、最近の会社案内作成におけるトレンドはどのようなものがあるでしょう。
弊社は年間300件ほどの会社案内を始めとするデザインツールを作成しています。
 
その中で見られる最近のトレンドを、以下6点にまとめました。
 
1.ミニマリズムとシンプルなデザイン
2.印刷コスト低減とページ数増加
3.デジタルとの融合、インタラクティブ性(役割分担)
4.コロナ禍以降の「A4横型」仕様増加
5.オヤカク(親の確認を要するリクルート活動)などターゲットの広がり
6.サステナブルを考慮した印刷

 
会社案内作成はデジタル技術の進化や社会の変化に密接に関連しています。
その中でトレンドが生まれています。

1.ミニマリズムとシンプルなデザイン

専門学校の入学案内パンフレット・表紙デザイン
 
会社案内に限らず、ほとんどの媒体・マーケティングツールで文章量を少なくする傾向にあります。
 
X(Twitter)やTikTok、YouTube等、短文テキストと画像または動画を中心とするビジュアル重視の傾向、またタイパという時間効率を考えたコンテンツへの触れ方は、いわゆるミニマリズム的なレイアウトやデザインが適切です。もちろん会社案内作成にとっても重要なキーワードであり、テキスト量をできる限り減らして、シンプルに言いたいことを伝えるデザインが求められています。
 
シンプルなパンフレットデザイン
 
デザインのシンプル性は、現代デザインの主流といえるのではないでしょうか。
会社案内のデザインにおいても、情報が多すぎると読み手に負担を与え、印象に残りにくくなってしまいます。ミニマリズムは、必要最低限の要素だけを残すことで、情報の伝達をより効果的にします。シンプルさを重視することで、重要なメッセージが埋もれることなく、視覚的に明確に伝わります。
 
例えば、あるIT企業では、会社案内のデザインにおいて、白を基調とした背景にアクセントカラーとして企業のコーポレートカラーを使用しました。
これにより、視覚的に一貫性が生まれ、ブランドイメージが強調されました。また、フォント選びにもこだわり、見出しには太字のシンプルなフォントを、本文には読みやすさを重視したフォントを採用しました。この結果、読み手は情報をスムーズに吸収することができ、企業のプロフェッショナルな姿勢を感じることができました。
 
さらに、製造業の会社案内では、製品画像を大きく配置し、説明文を簡潔にまとめることで、視覚的なインパクトを重視しました。余白を効果的に活用することで、各ページの情報が整理され、読み手は必要な情報を迅速に把握できるようになりました。
 
デジタル化が進む中で、シンプルなデザインはさまざまなデバイスでの表示に適しています。
またユーザーエクスペリエンスの向上に寄与します。
上記の具体的な事例からも、ミニマリズムとシンプルさを活用した会社案内は、情報を整理し、企業のメッセージを効果的に伝える力強い手段となり得ます。受け手は必要な情報を迅速に理解し、企業の魅力をより深く感じ取ることができるため、今後もミニマリズムとシンプル性は制作の普遍的なトレンドになりそうです。

2.印刷コストの低減とページ数の増加

ネットプリント誕生以降、印刷コストは極端に低下しました。
最近こそ原材料の値上げでネットプリントの料金も上昇傾向にありますが、それでもネットプリントが存在しなかった頃と比較すると半額程度、場合によっては20%程度で印刷できます。

そのため印刷費が会社案内作成コストとして負担にならなくなってきました。
例えばA4サイズ8ページのパンフレットを500部印刷した場合、一般的な用紙なら30,000円程度で印刷できてしまいます。
 
コピーよりも印刷のほうが安い時代。
印刷がコストにならなくなってきたことで、1ページのテキスト分量を減らし、その分ページ数を増やす傾向にあります。
 
ミニマリズム・シンプル性というトレンドで、1ページあたりの情報量が少なくなっています。
そのため、伝えたいことが同量ならページ数を増やす必要があります。
 
またページ数を増やしたほうが会社案内の配布先に信頼感を与えることできます。
 
印刷料金が低コストになったことを活かして、1ページをできるだけシンプルなテキストとビジュアルでまとめ、その分全体のページ数を増やしたほうがメリットが大きいのではないでしょうか。

3.デジタルとの融合、インタラクティブ性(役割分担)

QRコードを掲載したパンフレット部分
 
最新のデザイントレンドは、デジタル技術の進化や社会の変化と密接に関連します。
 
会社案内作成も影響を受けています。
具体的な制作事例としては、企業案内パンフレットにQRコードを組み込むことが増えています。
 
QRコードをスマートフォンでスキャンすることで、会社案内に書かれたコンテンツより深い内容を、Web動画で伝えることができます。
 
最近の会社案内の制作では、企業が所有しているWebや動画等のマーケティーングツールを、紙媒体も含めてインタラクティブに連携させる傾向があります。
 
会社案内、Web、動画それぞれにマーケティングの得意分野があります。
それぞれの特性を活かし、詳細な情報にインタラクティブにアクセスさせることで、印刷物だけでは伝えきれない情報を効果的に補完し、ユーザー体験を高めています。
 
会社案内作成のポイントとして、制作前に各種ツールを整理し、どの媒体で何を紹介するのか、役割分担を明確に決めておくことが重要です。
そのうえで各ツールにインタラクティブにアクセスする手法を取り入れます。

4.コロナ禍以降の「A4横型」仕様

会社案内パンフレット・強み紹介ページ
 
コロナ禍を契機に会社案内ニーズに変化があったと感じています。
 
パンデミックの影響で対面での営業活動が制限されたことは多くの方が体験されたと思います。
その際、従来の紙媒体の会社案内から、デジタル形式の資料やオンラインプレゼンテーション形式の会社案内作成が求めました。
要はZOOMやTeamsで使えるような会社案内を作成してほしいというニーズです。
 
弊社ではA4横型仕様のパンフレットを提案するケースが増えています。
またテキストやビジュアルをより端的に表現する必要性も感じています。
 
パワーポイントの作り方に似ているイメージです。
図表や数字を適宜掲載し、印象的なキャッチコピーでまとめることも増えています。
 
ただブランディングの観点から、紙媒体の特性である自由なデザインは以前と変わりなく求められています。
このようなニーズにおいてはZOOM等で説明することはなく、例えば見開き2ページにまたがったビジュアルとキャッチコピー等で大胆にデザイン・レイアウトする等、インパクトを重視する傾向にあります。

5.オヤカク(親の確認)などターゲットの広がり

会社案内作成時のターゲットが時代によって変わってきています。
 
特に採用(リクルート)パンフレットですが、ターゲットが採用希望者本人だけでなく、その家族にも広がっている傾向があります。
 
最近のトレンドワードに「オヤカク」つまり親確(親の確認・同意)という言葉があります。
ブラック企業問題や就労のミスマッチがマスコミに取り立たされていることもあり、就職活動がより慎重なものになっています。
 
売り手市場のなか、特に採用で苦労しているのが中小企業です。
中小企業は知名度が低く、業界では優良企業でとおっていても、社会全体ではまったく名が知られていない会社は数しれず存在します。
 
その中で企業はターゲット本人はもちろん、その家族向けに情報を開示する姿勢が求められています。
 
例えば下記のようなデータを図表で示す等の工夫が必要かもしれません
・財務基盤(過去3〜5年の利益、自己資本金や自己資本率、借入金が少ない)の安定性
・成長性(売上推移)
・福利厚生、働きやすさ(年間休日、残業時間、研修体制)

6.サステナブルな印刷

トランプ大統領の2期目の就任以降、環境に対する関心は揺らいでいます。
 
しかしながら日本においてはサステナブルは定着している印象です。
デザインにおけるサステナブル対応については再生紙を使用した会社案内作成が一番大きい点です。
 
官公庁向けパンフレット作成では基準に達しているか現在でも報告書を求められますし、印刷会社においても環境に優しいインクを使用し、パンフレット全体を通じてエコフレンドリーであることをアピールしています。
 
このようなアプローチは、企業の社会的責任を示す手段としても効果的であり、今後も定着していくと考えています。

会社案内の普遍性。昔から変わらない作成ポイントは?

会社案内パンフレットには今も昔も変わらない普遍性はあるのでしょうか。
 
実は基本的なページ構成は変わっていません。
・企業理念や歴史
・事業内容
・組織構成
これらは会社案内パンフレットの3大要素。
今も昔も変わらず掲載される普遍的なコンテンツです。
上記3点は必ず会社案内に盛り込みましょう。

まとめ:会社案内作成のトレンド。
最新デザインで差をつける方法

以上、会社案内作成のトレンド。最新デザインで差をつける方法についてまとめてみました。
 
記事はいかがでしたでしょうか。
会社案内を作成する際には、自社の魅力を引き出し、他社との差別化を図ることが重要です。
 
デジタル化が進む中で、紙媒体の特性を活かしつつ、デジタル技術を融合させることにより、インタラクティブで情報豊富なツールを作成することができます。
最新のデザインやトレンドを取り入れることで、印象的で効果的な会社案内を作成し、ターゲット層に深い理解を促すことが可能です。
 
これらの点を踏まえてデザインアイデアを試し、フィードバックを反映させながら、お客さま独自の会社案内を作成してください。
もちろん当社にご相談いただければ、精一杯ご対応させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

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