パンフレット印刷用紙と環境

紙の使用が環境破壊につながる? ○か×、ドッチデスカ~!?

パンフレットやチラシは、現在も、紙媒体が主流です。
このため、パンフレットなどにとって、紙はなくてはならない存在です。

しかし、紙は木を原材料としていることから、紙を使うことは森林破壊を助長するなど、環境破壊の悪の根源として、何かとやり玉に挙げられることが多くあります。

紙は、地球環境の面でイメージが良くないようですが、紙の使用が環境破壊につながるという認識は、果たして正しいのでしょうか?

紙は環境にやさしい

紙の主原料はパルプです。パルプとは、広辞苑(第七版)によれば、「木材やその他の植物を化学的にあるいは機械的に処理してセルロース繊維をなるべく純粋に取り出したもの」とあります。上質紙に代表される一般的な紙には、広葉樹を主体とした木材パルプが使われています。

このように、紙は、植物の繊維(セルロース繊維)を原料としており、天然由来の物質を利用しています。

また、紙は、再利用することが可能です。
紙の原料の6割以上は古紙パルプであり、使い終わった紙は、繰り返し利用することができます。

さらに、後述するように、木の伐採および紙の製造による地球温暖化の影響も少ないことが分かっています。

以上のことから、紙が環境にやさしいものであることは明らかです。

「森林の減少は紙のせい」というのは誤解

国連食糧農業機関(FAO)が公表している、世界の木材利用状況を見てみますと、世界で生産される木材のうち、半分以上が、薪や木炭などの燃料用の薪炭材として利用されています。これに次いで多いのが、製材や合板などの建材の用途です。

一方、パルプ材として利用されるのは、17%にすぎません。

世界の木材の約6割は、開発途上国で生産されています。熱帯雨林を含む開発途上地域では、薪炭材としての利用が圧倒的に多く、パルプ材への利用はわずかです。また、熱帯雨林の減少、特に熱帯雨林の面積の減少は、エネルギー源となる薪炭材としての木材利用のほかに、住民による焼畑農業が主な原因です。

このようなことから、森林資源の減少、とりわけ森林面積の減少は、開発途上地域での薪炭材としての木材利用や焼畑農業によるところが大きいと考えられます。

したがいまして、森林資源の減少や森林破壊が、パルプ材、ひいては紙が原因とする認識は、改める必要があるといえます。

紙を作っても、地球温暖化への影響は少ない

地球温暖化は、二酸化炭素などの温室効果ガスが主な原因とされています。

紙の原材料である木を切ることが、二酸化炭素増加の原因であるかのようにいわれることがありますが、これも誤解です。

第一に、木を伐採しても、大気中の二酸化炭素濃度に影響が及ばないからです。
成長した大木は、炭酸ガスの放出(呼吸作用)と吸収・固定(炭素同化作用)により、二酸化炭素の収支は、ほぼ同じです(若い木ほど、二酸化炭素の吸収量が多いとされています。)。
このため、パルプ材を得るのに適当な大きさの木を切ったからといって、大気中の二酸化炭素濃度が増えるということはありません。

また、昨今の製紙産業などの木材利用産業では、木の伐採時に植林をしています。
伐採後に植林を行い、森林を適切に管理していけば、伐採した木やその製品を燃やしても、植林した木が、発生した二酸化炭素を吸収・固定するため、100年程度のスパンで見ると、二酸化炭素の濃度は変化しません。

さらに、製紙産業では、紙の原料の木材パルプを取り出す際に発生する廃液を濃縮し、これを燃料として利用しており、工場で使用する化石燃料を削減しています。これによって、紙の製造工程での二酸化炭素排出が削減されます。
産業界において、燃料のかなりの部分を化石燃料以外の物で代用しているのは、製紙産業だけだそうです。

「紙を使うことは環境破壊につながる」 まだそんなこと言っているのはダレデスカ~!?

ご説明してきましたように、紙は、環境破壊や地球温暖化につながるものではありません。
それどころか、環境にやさしいものであることは明らかです。

「紙を使うことは環境破壊につながる」というような論理で、ペーパーレス化を推進している企業もいまだあるようです。
しかし、こうした考え方も誤りであることが分かります。紙を使うこと自体は問題ではないからです。問題とすべきなのは、紙を無駄に使うことです(そもそも、紙に限らず、物を無駄に使うことは問題です。)。

また、木材の用途別消費量を見ると、建材は、パルプ材の倍も使用されているにもかかわらず、紙ほど非難が強くありません。これも、おかしなことですよね。

勝手なイメージの先行や偏見により、データや情報などを精査せずに、紙を悪者と決めつけてしまうのは、思慮に欠けると思われます。

紙は、日本文化においては、古くから、神聖なもの、清浄なものとして、神(カミ)に通じるものともされてきました。ぞんざいな扱いをするのは、いかがなものでしょうか。

紙の使用について極端な判断に走るのではなく、紙と適切に付き合っていくことで、ビジネスや日常生活に広がりと深みが生まれていくのではないでしょうか。

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