パンフレット制作のための見本とアイデア集

パンフレット制作のための見本とアイデア集

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パンフレット制作は、会社やサービス・商品紹介に欠かせないビジネスツール。
しかし、どのように作成すれば良いのか悩むことも多いと思います。
 
本記事では、パンフレットの見本を紹介しながら、デザインの方向性や有用性について考えていきたいと思います。実際の見本を通じて、目的設定からデザイン制作まで、実践的な流れを知ることができると思います。
 
パンフレット制作は営業力を強化するだけでなく、企業のブランド価値をUPさせるツールでもあります。
見本も豊富に掲載していますので、具体的なイメージを感じていただきながら、お客様の事業やサービスにぴったりのパンフレットを完成させましょう。
見本を眺めるだけでも楽しいと思います!

見本の前に。パンフレット制作の基本的な流れをおさらい

さて、そもそもパンフレット制作はどのように進んでいくのでしょうか。
 
基本的な制作フローを理解することは、パンフレットを効果的なマーケティングツールとして活用するための第一歩です。デザイン制作会社やデザイナーがどのような流れで作成しているのか紹介いたします。

1.目的設定とターゲットの理解からスタート!

第1のプロセスは明確な目的設定からはじまります。
パンフレットが何を伝えたいのか、具体的な目標を設定することで制作の”芯”がブレずに進行できます。
 
例えば、問い合わせを獲得したいのか、製品をしっかり紹介したいのか、ブランディングを重視したいのか。
これらのウチ目標をどこに設定するのかによってコンテンツ内容やデザインイメージの方向性が変わります。
 
一例を上げるとブランディングと営業ツールの違いがわかりやすいかもしれません。
 
ブランディング目的のツールであれば、基本的には「どのように美しく作るか」を軸に制作が進みます。
しかし営業ツールであれば「製品の特徴・優位性」をテキストや図表で「訴求」する必要があります。
スペック比較が重要なら「明確に比較対象ができる一覧性」がポイントになります。
 
このようにまずは「目的」と「ターゲットおよびターゲットのニーズ」を押さえて、それらを満たす解決策としてパンフレットをどう作成すべきか考える。
これが基本線です。

2.ブランディング視点で作ろう

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100人のデザイナーでは、パンフレットを制作するときに、単純に素敵なデザインで作るよりも「クライアントらしさに沿ったカッコよさ」を大切にしています。
 
当社ではこれを「ブランディング視点」で制作すると表現しています。
ブランディングの手法はさまざまあるのですが、シンプルに「カラー」「フォント」「テイスト」というデザインの基本要素を決定するだけ十分「らしさ」がでます。
 
クライアントで使用する「色使い」「フォント」「レイアウト構成」を、デザイン制作の前に、ある程度限定してルール化してしまうのです。
やり方は弊社でサポートしますが、このように制作すると他の制作物もデザインに統一性が生まれ、ブランディングの運用に近づいていくことができます。

3.コンテンツ作成は全体像→各ページ、という流れで考える

その後、コンテンツの作成に移ります。
コンテンツがまた難しい・・・。
何を入れたらよいか、そもそも原稿が書けない・・。そんな声が本当に多いです。
 
コンテンツも目的によって何を入れるか変わるので、ここでは「会社案内パンフレット」について紹介します。
 
いわゆる会社案内で伝えたいことは「自分たちの会社が魅力的だよ」ということ。
あまり欠点を強調したい会社はありませんよね。
 
この魅力をどう紹介するかですが、いきなり(例えば見開きページから)「ウチの会社の魅力はココだあ!」だと驚きますよね。圧がすごい・・・。ちょっとやってみたい気もしますが。
 
会社案内、その他のパンフレットに限らずページを貫くストーリーが重要です。
はじめは「会社の全体像」や「理念」で大きく・ざっくり紹介し、だんだん「事業内容」「特徴・強み」など細かな紹介に入っていく。会社案内を何冊か読み比べてみると、意外と全体のページ構成が似通っていることに気づくと思います。

4.さあパンフレットをデザインしよう!

各ページに何を書き込むか、コンテンツが決まったらデザインです。
 
はじめに設定した使用する「カラー」「フォント」「レイアウト」を参考に、デザインを作成していきます。
 
デザインは好みがあるので、外注する場合はその会社のデザインテイストを確認することが重要。
当社「100人のデザイナー」なら数百名のデザイナーによる「複数デザインコンペ形式」で提案するのでデザインのミスマッチが少なく、お客様にとって適切なデザインが作成できます!

5.文字校正・色校正を経て印刷。そして納品

最後に、制作したパンフレットの校正とテストを行います。

誤字脱字のチェックはもちろん、全体のバランスやデザインの一貫性を確認します。そして、フィードバックを基に最終調整を行い、印刷に移ります。
 

これはおもしろい!?
アイデア満載。会社案内パンフレットの見本紹介

さあ、それではいよいよ具体的な見本事例をみていきましょう!

会社案内見本1:まずはスタンダードなタイプから

まずはスタンダードな会社案内の構成・デザインとはどのようなものか見ていきましょう。
 
▼表紙
表紙に入れるものは最低限「社名またはロゴマーク」です。
上記に加えて、キャッチコピーを入れるケースが多く見られます。
キャッチコピーはヒキ。会社の魅力をワンワードで伝え、読み手の興味をそそる目的があります。
今回のサンプルでは「100年続いているという歴史」にスポットを当てています。
 
デザインは会社の事業をもっとも想起できたり、魅力が伝わる画像を選ぶとGood。
本ケースでは造船ならではの仕事のスケール感、グローバル感を全面にだしています。
A4横型にしているのも、スケール感を存分に活かすという理由からです。
スタンダードな会社案内パンフレット見本:表紙・裏面デザイン
 
▼見開きページ(p1-2)
会社案内パンフット作成のコツ。
それは「ざっくり入ってから、細かく伝える」こと。
見開きページは「会社の理念(社会における存在意義)や社会に対して目指したい姿勢)を掲載しましょう。理念を語るページですから写真もスケール感が大きいといいですね。
代表あいさつ等も理念に兼ねてこちらに掲載するケースも多いです。
スタンダードな会社案内パンフレット見本:見開きページデザイン
 
▼事業紹介ページ(p3〜)
事業内容を紹介するページです。
ほとんどの企業にとってはこのページがメインディッシュになりますね。
事業紹介ページも「ざっくり入ってから、細かく伝える」。
この原則で作りましょう!
ビジネスの全体像を大きな視点、つまりビジネスモデルで紹介し、各事業を紹介すると伝わりやすい会社案内が作成できます。
スタンダードな会社案内パンフレット見本:事業概要ページデザイン
 
▼社風紹介ページ
会社のことを深く知ってもらうには、内部的な情報も伝えると効果的です。
数字・データで紹介すると非常に明快!
できる会社様はぜひ取り入れてみてください。
スタンダードな会社案内パンフレット見本:会社を数字で紹介するページデザイン

会社案内見本2:会社案内と採用パンフレットを兼用する

次に会社案内と採用パンフレットを兼用しているパンフレットを紹介します。
A4中綴じ、8ページの会社案内です。
このくらいのボリュームがあるとリクルートにおいて使いやすくなります。
掲載内容は「会社の考え方(理念やビジョン)」「事業説明」「社員紹介」。この3点です。
この3点がどのようにデザインされているかみていきましょう。 
 
▼表紙
表紙に入れるものは最低限「社名またはロゴマーク」です。
「Company Profile」というテキスト文字や、キャッチコピーが入る場合も数多くあります。
スタンダードなパンフレット見本:表紙
 
▼見開き(p1-2)〜事業紹介
下記は見開きページです。
会社の事業に対する考え(理念やビジョン)を紹介するとともに、ビジネスモデルの全体像をざっくりと図とともに示しています。
さらに次のページを捲ると、事業の詳細が記載されている。このような構成になることが一般的です。
採用パンフレットを兼ねた会社案内見本:見開きページ
 
▼p5〜6(採用目的に作成したページ)
下記は採用目的に作成したページです。
通常の会社案内では社長からのメッセージが記載されていることが多いと思います。
採用ではトップメッセージや大企業であれば人事部長からのメッセージは有力なコンテンツ。
また先輩インタビューは読み手からのニーズが高いコンテンツなので、優先的なコンテンツとして必ず入れたほうが良いと思います。
採用パンフレットを兼ねた会社案内見本:代表あいさつ・社員紹介ページ
 
▼裏面
下記は採用パンフレットを兼ねた会社案内の裏面の見本です。
裏面はロゴとURLだけ等、シンプルにすることが一般的ですが、ページ数の関係で裏面にも情報を掲載したいとき、裏面は会社情報を掲載すると良いでしょう。
採用パンフレットを兼ねた会社案内の裏面デザイン見本

会社案内見本3:印刷の工夫次第でこんなことができる!?

次に印刷の工夫で読み手にインパクトを与える手法をご紹介します。
 
こちらは病院案内のパンフレットです。
ページを捲ることなく、読みたいページを開くため、各ページのサイズを変えることで「タブのようなタイトル」を付けています。
 
ページの捲りやすさ、目次としても使える内容の一覧性、手に取ったときの意外性など、受け取った人にインパクトを与える面白さが詰まっていますよね。
印刷ならではの工夫です。
 
印刷手法に工夫のある会社案内パンフレット見本1
 
印刷手法に工夫のある会社案内パンフレット見本2
 
次に紹介する会社案内は「型抜き」という印刷手法を使ったパンフレットです。
名前のとおり用紙を「金型」で切り取るというか抜き取る加工。
 
下記は美容院のパンフレットですが、美容院の建物の形に用紙を切り抜いています。
どうです? 受け取ったら思わず開いてみたくなりませんか?
美容院パンフレット表紙

美容院パンフレット表紙をめくる

美容院パンフレット中面ページ
 
下記はものすごい高級料亭様で、ブライダルもおこなっている企業様です。
中庭に錦鯉が悠々と泳ぐ池があり、その様子を鯉のうろこモチーフの型抜きを表紙に加工することで中の庭園を覗きみる仕掛けになっています。
どうでしょう。工夫次第で、面白いアイデアが浮かんできませんか?
料亭・飲食店パンフレット表紙のトムソン加工その2

料亭・飲食店パンフレット表紙のトムソン加工その3

料亭・飲食店パンフレット表紙のトムソン加工
 
次のアイデアは「トレーシングペーパーを使う」印刷手法です。
高級感を出したい場合に非常に効果的です。

 
トレーシングペーパーを表紙に重ねて使うことで、
ふんわりとした表現にすることが可能。
普通の印刷では表現できない高級感を訴求することができます。
 
本事例はトレーシングペーパーに白色インクを印刷して、次ページとの重ねによる美しさを演出しています。
 
デメリットはトレーシングペーパーという用紙が経年で反りやすいこと。
コストは掛かりますが、最低限のロッドで使用して、増刷によって運用することをおすすめします。
トレーシングペーパーを上手に使った高級感あるパンフレット

まとめ:効果的なパンフレットでビジネスを成功に導くために

ここまでパンフレット見本を紹介しながら、効果的な会社案内やサービスパンフレット、カタログを作成する方法を紹介してきました。
 
また効果的なパンフレットを作成するには、心がけたいちょっとしたコツがありますので紹介します。

コストと時間管理

パンフレット制作においては費用と時間の管理が重要です。
まずはある程度のご予算を決めたいところです。
 
非常にざっくりですが、弊社のA4縦型パンフレットの制作費(用紙は一般的なもので印刷費500部)をお伝えすると以下のようなイメージです。
 
・見開き(4ページ):25万円程度
・6ページ(巻三つ折りという仕様):45万円程度
・8ページ:65万円程度
・12ページ:90万円程度
・16ページ:120万円程度
 
デザイン会社は人件費をベースに費用を考えています。
ですので作成にかかる日数が伸びるほど費用がかかります。
またデザイン、ライティングは別々の専門家が対応するため、関わる人数も費用に関わってきます。
 
もし低価格に抑えたいという場合は、原稿を自社で用意する旨を伝えるなどすると、割引が可能になるケースがあります。
逆にもともと安い金額を提示しているデザイン会社やサービスは原稿料金が含まれていない場合がほとんどです。

パンフレットも”運用”が大事

パンフレットは制作後も定期的に更新し、メンテナンスが必要です。
情報の更新をしたい場合は基本的に、制作したデザイン会社に再度依頼が必要です。
 
自社ではデザインソフト、フォントがない場合がほとんどですので、修正は難しいと思っていただければと思います。また著作権についてはデザイン会社によって違いますが、譲渡するケースが多いと思います(というよりも著作人格権の行使をしないという契約ですが)。

「パンフレット制作のための見本とアイデア集」のまとめ

さて、長文にもかかわらずご覧いただき誠にありがとうございました。
パンフレット制作を考えている皆さん、見本や事例を参考にすることで、方向性が見えてきたのではないでしょうか。
 
パンフレットは、ただ情報を載せるだけでなく、企業の顔としての役割も果たします。そのため、デザインからコンテンツまでしっかりと考えることが大切です。目的やターゲットを明確にし、ブランディングを意識したデザインを心掛けましょう。そして、見本を見て得たインスピレーションを元に、自分たちのオリジナルなパンフレットを作成してください。
 
次のステップとしては、実際にデザインを始めたり、専門家に相談してみるのも良いでしょう。パンフレットは一度作ったら終わりではなく、定期的な更新とメンテナンスが必要です。常に最新の情報を提供できるようにし、効果的にビジネスをサポートするツールとして活用していきましょう。さあ、あなたのビジネスを次のステージへ進めるために、素晴らしいパンフレットを作り上げてください!

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