島村楽器が運営する専門学校「代官山音楽院様」の入学案内パンフレット。
いままで制作していたパンフレットは競合の学校に比べてパンフレットのボリュームが少なかったということで、156ページの入学案内パンフレットをデザインしました。

専門学校をはじめ学校の入学案内はブランド感とボリュームが非常に大切になっています。
複数の学校の入学案内資料を取り寄せる学生は多く、競合校よりも個性的でボリュームの多いパンフレットをとなりがちです。
　
今回の案件も専門学校のイメージをどうするかというブランディングに重点を起きつつ、150ページ超のページ構成や体制も含めて対応させていただきました。
　

ボリュームのある入学案内パンフレットだと台割（ページ構成）が複雑に思えたり、何を掲載していいかわからない・・・というご質問を受けることがあります。
しかし実は、ボリュームが少ないパンフレットと変わりません。

ページ数が多い場合は、１つ１つ伝えたい事を、余韻をもって伝える。
そうするとボリュームのあるページの利点が活き、何を入れたらいいか困ることもありません。「デザインは余白が大切」と言われますが、余韻のあるデザインと丁寧なページ構成とで世界観を伝えることができます。

そのような特性を活かすため、この入学案内パンフレットは学校が伝えたい世界観を創ることに注力しました。
　

まずは写真を中心にした全体の世界観をどうするか。ここを綿密に打合せしました。
参考になるサンプル写真を何点も用意し、その中でクライアントと一緒に方向性を模索。
　
結果、白身がかった淡いトーンのデザインテイストで進行することに決定。
　
パンフレットデザインの方向性が決定した後は、全体の台割（ページ構成）を詰めつつ、基本的なトーンを踏襲するページとちょっと遊びのあるページのデザインを分けつつデザイン制作を行っていきました。
基本的なトーンを踏襲するページでは、写真ビジュアルを中心に余白十分なレイアウトデザインに仕上げています。
　

　

　

　

　

　

　

　

学科など基本的なトンマナが並び続けると、ちょっと飽きてきますよね。
　
読み物的なコンテンツなどは、遊びがあるページデザインにチャレンジ。
全体のトーン＆マナーを踏襲しつつも賑やかにしたり、動きを出したり。
コンテンツ内容と、読み手の気持ちを考えてデザインを作り込みました。
　

　

　

もちろん印刷にも注力しました。
ページ数があるので用紙は軽めの柔らかい肌触りのものを使用。
白く飛んだ写真の雰囲気を活かす用紙選定です。
　
表紙はニスを厚塗して立体感を出しました。UV印刷という手法です。
ニスの厚塗部分だけ光沢感と立体感がでて、デザインだけでない印刷手法も含めた美しさがある入学案内パンフレットに仕上がりました。
　

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