就活生が振り向く会社案内パンフレット作成のポイント

企業が会社案内(採用)パンフレットを作成する目的は、自社のイメージアップを通じて、応募者の数を増やすことにあります。

今回のコラムでは、就職活動中の学生(就活生)を振り向かせるパンフレットを作成するうえで、ぜひ押さえておきたいポイントをご紹介します。

ポイントその1:ビジュアルに工夫を

会社案内のパンフレットは、ビジュアル面において工夫が必要です。写真や図・グラフなどを多用するとともに、できる限り分かりやすい表現とし、就活生が見て、直感的に理解しやすいようにしたいものです。

三菱UFJリサーチ&コンサルティングが実施した「2018年度 新入社員意識調査アンケート結果」によると、新入社員が会社を選んだ基準として、ほぼ半数が「雰囲気がよいこと」と回答しています。会社(職場)の雰囲気は、主に、会社訪問時に印象づけられるものですが、パンフレットのイメージが他社に比べて見劣りするようですと、学生に訪問してもらえなくなる可能性がありますので、対策が必要です。その一つとしては、会社の雰囲気をビジュアルでアピールすることが挙げられます。

例えば、明るく風通しの良い職場の雰囲気が伝わるようなイメージをアピールします。また、清潔な職場イメージも必要でしょう。この点については、日頃から、整理整頓、清掃などを徹底しておくことも重要となります。

ポイントその2:学生目線の表現、レイアウト

最近の学生は、情報を紙媒体よりもインターネット上で触れることが多くなっています。街中では、今でも、さまざまなパンフレットやチラシが自由に取れるように置かれているのを目にしますが、学生など若者の多くは、スマートフォンがあればそれでよく、紙のパンフレットの存在などお構いなしです。

そんなご時勢にもかかわらず、会社案内パンフレットのデザインやレイアウトなどを数年間ほとんど変えていない企業が散見されます。こうしたパンフレットでは、いくら大量に配布しても、学生にアピールすることは難しいでしょう。

そこで、企業の都合ではなく、学生の目線に立って、学生が親しみやすいような表現やレイアウトなどとする工夫が必要です。例えば、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)画面のような紙面にする、というものです。

なお、企業の中には、現役の大学生と共同でパンフレットを作成しているところもあります。そうすることで、学生にとって、どのような表現やレイアウトなどが魅力的なのか、企業側はダイレクトに知ることができます。

また、入社3年目くらいまでの若手社員に、パンフレットの掲載内容などについて、インタビューやアンケートを実施してみるのもよいでしょう。担当者では気付かないことが、あぶり出されるかもしれません。

ポイントその3:学生の目を引くフレーズ、デザインを表紙に使う

最近、銀行を中心に、パンフレットの表紙に衝撃的なキャッチコピーが書かれているのを目にします。例えば、みずほフィナンシャルグループの採用パンフレットの表紙には、「みずほらしくない人に会いたい」と大きく書かれています。銀行側のこうした決死の思いが込められたフレーズは、学生の目を引き、パンフレットの中身を見たいという気持ちにさせるのではないでしょうか。

また、会社が最もPRしておきたいことを、パンフレット表紙に大きく書いておくのも効果的でしょう。例えば、若手でも各部門で采配を任される会社であることをアピールする文言を表紙に入れておくのです。このようなPRが魅力的に映る学生もきっといることでしょう。

一方、地味な印象だったパンフレット表紙のデザインを、洗練されたものに一新したところもあります。一例を挙げますと、企業ではないのですが、京都府は、募集案内パンフレットのデザインを若手職員の発想により新しくし、重要文化財の府庁旧本館の意匠を生かし、府のイメージカラーの紫を使って、洗練されたデザインの表紙に仕上げました。役所にありがちな「お堅い」イメージを払拭するのが狙いです。

今どき、紙のパンフレットなんて就活生が読むのかといった声も聞かれます。しかし、このコラムでご紹介しましたように、工夫次第で、会社案内パンフレットを学生に訴えるような内容とすることは可能です。

また、パンフレット作成のノウハウは、会社説明会でのプレゼンテーション、ホームページ作成などと共通する点が多いと考えられます。パンフレットの作成をきっかけに、他の取り組みへの応用ができそうです。

当社制作例:ヤマト運輸様